JAMA Health Forum、2026年3月20日公開論文。注意欠如・多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder:ADHD)治療薬の全米的不足について、その要因を経済分析により検証した研究論文。
2015~2025年の時系列データ(生産・消費・輸入等)を用い、有効成分であるアンフェタミン系刺激薬の供給動向を分析した。その結果、2022年末から2023年初頭にかけて、中小メーカーを中心とした同時的な生産縮小が確認され、これはアンフェタミン原薬の輸入急減と一致していた。また、有効成分の前駆体であるフェニルアセトンの供給も一定程度減少していた。
これらの結果は、企業が米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)に報告した「原薬不足による供給遅延」と整合的であり、従来議論されてきた麻薬取締局(Drug Enforcement Administration:DEA)の生産枠規制が主因ではなく、、国際的なサプライチェーンの混乱が、最近のADHD治療薬の品薄の一因となった可能性が高いことを示唆している。
💬:米国におけるADHD不足原因分析。ニトロソアミン問題は考慮されていない。
ニュースソース
Janet Currie, Anna Malinovskaya (Department of Economics, Yale University, New Haven, Connecticut): Manufacturing Supply Chains and Imports in the ADHD Drug Shortage.
JAMA Health Forum, Published Online: March 20, 2026, 2026;7;(3):e260041. doi:10.1001/jamahealthforum.2026.004(オープンアクセス)