英国、セファレキシンの重要不足情報を延長

英国Community Pharmacy Englandは、2025年9月26日、セファレキシン経口懸濁液(無糖)の「深刻な不足プロトコル(Serious Shortage Protocol:SSP)」がさらに延長することを発表した。

保健社会福祉省(Department of Health and Social Care:DHSC)は、セファレキシン125mg/5ml無糖経口懸濁液(SSP077)、セファレキシン250mg/5ml無糖経口懸濁液(SSP078)の深刻な供給不足プロトコル(SSP)に関する最新情報を提供した。どちらのSSPも2025年9月26日に期限切れとなる予定であった。2つのセファレキシン経口懸濁液のSSPの終了日はさらに延長され、2025年10月24日(金)となったとする。

 

深刻な不足プロトコル:SSPとは、英国で特定の医薬品が深刻に不足した場合に発動される制度。通常であれば薬剤師は処方箋に記載された医薬品・用量・剤形をそのまま調剤する義務があるが、SSP が発令されると、薬剤師は 処方医に照会せずに、一定の範囲内で代替的な調剤を行うことが認められる。2019年に英国の The Human Medicines Regulations が改正され導入された。

SSP が発令されると、薬剤師は以下のような柔軟な対応が可能となる:

  • 用量の変更(例:10mg錠不足時に5mg錠を2錠で代替)
  • 剤形の変更(例:カプセルから液剤への変更)
  • 数量の変更(例:30日分処方を10日分のみ交付)
  • 同効薬またはジェネリックへの切替(例:同成分の別ブランドへの切替)

ただし、SSP の内容は厚生省(Department of Health and Social Care:DHSC)が個別に決定し、薬剤師はその範囲を逸脱することはできない。

 

ニュースソース

Community Pharmacy England: SSPs for Cefalexin oral suspensions sugar free further extended.
https://cpe.org.uk/our-news/sps-for-cefalexin-oral-suspensions-sugar-free-further-extended/

2025年10月4日
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