英国政府は、地域の薬局における臨床サービスのさらなる発展のための長期ビジョンを公表し、下院委員会への特別報告と質疑について公開されている。本来、委員会の特別報告は、全薬局の労働力を考慮したより大きな計画に着手し、ファーマシーファーストの継続的な推進を行うことが趣旨。19の勧告が含まれ、それぞれに対する政府の回答が示される。
そのうちの医薬品不足に関する質疑。
勧告2:我々は、政府に対し、深刻な 不足議定書の有効性を、そのタイミングと事務的負担に焦点を当てて見直すよう勧告する。
政府対応:一部容認
深刻な医薬品不足プロトコール(Serious Shortage Protocols:SSP)は、医薬品や医療機器の不足を管理・緩和するためのツールである。 SSPにより、地域薬剤師は処方箋ではなくプロトコールに従って、患者の同意を得て、処方者の許可を得ることなく、指定された医薬品や医療機器を供給することができる。
SSPは、深刻な医薬品不足の場合、大臣が供給状況の管理に役立つと判断し、大臣に助言する臨床医が適切と考える場合にのみ使用される。 プロトコールは、専門家である臨床医の意見を取り入れて作成されるが、例外的な状況でのみ検討される。 この作業は医薬品不足対応グループ(Medicines Shortage Response Group:MSRG)が監督している。 SSPの薬局契約者の管理負担は、SSPが開発されるたびに不足に対処する代替方法を見つける必要性との間でバランスが取られている。 2021年5月に深刻な医薬品不足プロトコール政策の評価が行われ、公表された。その結果、プロトコールは関係者から概ね好評で、医薬品不足を管理する上でメリットがあることが分かった。 保健医療省(Department of Health & Social Care:DHSC)の担当者は、その時期や事務的負担を検討することも含め、引き続きこの方針を見直す予定である。
ニュースソース
UK Parliament: Pharmacy: Government Response.
https://publications.parliament.uk/pa/cm5901/cmselect/cmhealth/602/report.html