米国バイオテクノロジー産業は50周年-国際的な価格形成あり方の議論が重要

STAT、2026年3月12日、バイオテクノロジー・イノベーション機構(Biotechnology Innovation Organization:BIO)の会長兼最高経営責任者(CEO)であるJohn F. Crowleyへのインタビュー記事。米国バイオテクノロジー産業の世界的リーダーシップを維持するためには、薬価政策や規制改革を含む政策環境の整備が不可欠であると主張する。

2026年は、米国にとって二つの象徴的な節目の年である。1776年の独立宣言から250周年、そして世界初のバイオテクノロジー企業であるGenentech創設から50周年を迎える。現在でも米国はバイオ医薬品の開発で世界をリードしており、2011~2021年に米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)が承認した医薬品の60%以上は米国企業が開発している。

近年は中国などがバイオ産業の強化を進めており、米国の優位性が脅かされていると著者は警告する。さらに、世界の製薬利益の約70%が米国市場から生まれていることから、他国が薬価規制によって研究開発費を負担していない「フリーライド」問題も指摘されている。

その対策として、トランプ政権が英国と結んだ医薬品政策合意のように、他国が医薬品により多く支出するよう促す政策が必要だと主張する。一方で、米国が他国の薬価を基準にする国際参照価格制度(International Reference Pricing)の導入は、研究開発投資を最大60%減少させる可能性があり、イノベーションを損なうと警告している。

規制の近代化や国際的な費用負担の是正などを通じて政策環境を整備しなければ、米国のバイオ医薬産業の優位性は維持できないとする。

 

ニュースソース

STAT: It’s the 50th anniversary of the U.S. biotech industry. What will the next 50 years look like? (By John F. Crowley, March 12, 2026)
https://www.statnews.com/2026/03/12/us-biotech-industry-anniversary-china-policy-competition/?utm_campaign=daily_recap&utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz-8V22y9ZEbmb7M7snxo4ezrKQU3RXdk5GdOeZ6F-T_QqjjalZ-FWX4DEtKs5yo__ka-lSvg7V4CYkmmRCwICkvFonZH9EZgwZINkEZnWPNLVEMoL3o&_hsmi=408535362&utm_content=408535362&utm_source=hs_email(有料購読)

2026年3月13日
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