【論文】病院における腫瘍領域バイオシミラー導入と価格

JAMA、2026年3月11日オンライン公開論文1)。腫瘍領域のバイオシミラーの購入価格および償還価格、採用状況の変化について調査した研究。

結果は、2020年から2024年にかけてのがん患者66,139例において、3種類の腫瘍領域のバイオシミラーの病院購入価格は償還価格よりも急速に低下し、病院マージン収益の増加につながった。2024年までにバイオシミラーの割合はベバシズマブで93%、トラスツズマブで87%、リツキシマブで84%に増加したとする。

本論文に対し、同号の社説でコメントを掲載している2)。社説では、本研究が先行研究と異なる部分があり、その原因として使用データあるいは病院特性の違い、あるいは病院と保険者との交渉力の影響の可能性が指摘されている。また、バイオシミラー導入の重要性を指摘しつつ、病院、保険者での適切かつ迅速な価格競争の必要性を指摘している。

💬:総じて、米国のバイオシミラー浸透において「薬価差=保険者からの償還価格-病院の購入価格」が重要ということ。日本との価格制度の違いはあるが、バイオシミラー採用と病院経営とについて検討した論文として興味深い。

 

ニュースソース

  1. James C. Robinson (University of California, Berkeley), et al. : Hospital Adoption and Pricing for Oncology Biosimilars.
    JAMA, Published Online: March 11, 2026. doi: 1001/jama.2026.1777 (オープンアクセス)
  2. Rachel E. Sachs (Washington University School of Law), et al. : Biosimilar Competition in Oncology—Beyond Insurer Pressure.
    JAMA, Published Online: March 11, 2026, doi:1001/jama.2026.1844 (オープンアクセス)

 

2026年3月12日
このページの先頭へ戻る