英国NICEは、ダパグリフロジンのジェネリック化により、2型糖尿病治療の新ガイダンスを公表

英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Care Excellence:NICE)は、2026年2月18日、2型糖尿病治療を個別化重視へ転換し、SGLT-2阻害薬を治療初期から使用する新指針を公表した。

NICEは、新たな最終ガイダンスにより、2型糖尿病患者に対しメトホルミン+SGLT-2阻害薬(フロジン系)を早期から併用することを原則として推奨した。SGLT-2阻害薬は血糖低下に加え、心血管疾患や腎障害のリスクを低減する効果があり、心疾患が主要死因である2型糖尿病患者にとって重要と位置づけられた。

Dapagliflozinのジェネリック上市により、2025/26~2026/27年で累計5.6億ポンドの医療費削減が見込まれ、教育プログラムや地域支援などへの再投資が可能とされている。また、NICEの分析では、SGLT-2阻害薬の早期使用やGLP-1受容体作動薬tirzepatideの導入により、3年間で約1万7,000人の死亡回避が期待される。

一方で、女性、高齢者、黒人患者にこれら薬剤が十分に処方されていない実態が確認され、ガイダンスには処方状況の監視と格差是正が明確に盛り込まれた。新指針は「画一的治療」からの脱却を掲げ、若年発症、肥満、心不全や腎疾患を有する患者など、個々のリスクに応じた治療選択を医療者と患者の共同意思決定で行うことを強調している。

(💬:このところ、NICEによるジェネリックやバイオシミラー化によるガイダンス推奨の変更の公表が続いている。)

 

ニュースソース

National Institute for Health and Care Excellence: Major changes to type 2 diabetes treatment could save thousands of lives.
https://www.nice.org.uk/news/articles/major-changes-to-type-2-diabetes-treatment-could-save-thousands-of-lives

2026年2月20日
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