富士フイルム・バイオテクノロジーズCEOは、英国でのCDMOネットワーク本格展開を語る

BioProcess International、2026年1月22日インタビュー記事。富士フイルム・バイオテクノロジーズは、英ティーズサイド工場の大規模拡張を通じて、抗体製造を軸にグローバルCDMOネットワークを本格展開すると語った。

富士フイルム・バイオテクノロジーズ(Fujifilm Biotechnologies)は、2026年2月11日に英国ティーズサイド(Teesside)で拡張工場のグランドオープンを予定している。4億ポンド(約5.4億ドル)を投じたこの拡張により、同拠点は2,000Lおよび5,000Lのシングルユース・バイオリアクターを備えた中小規模生産向け施設となり、開発・製造能力は従来の2倍以上に拡大する。今回の英拠点拡張は、前年に開所した米ノースカロライナ州ホリー・スプリングス工場に続くもので、今後は日本・富山にも新工場を開設する計画である。

CEOのラース・ピーターセン(Lars Petersen)によれば、ティーズサイド工場は顧客ニーズを踏まえ、抗体製造を主軸に据える。これは、米国・欧州・日本に分散配置した柔軟な製造網を構築する同社のkojoX戦略に基づくもので、総投資額は約100億ドルに達する。同社はこの体制を通じて、顧客と長期的な関係を築く「パートナーズ・フォー・ライフ」の考え方を強調している。

また、富士フイルムは米国での関税強化やオンショアリングの流れに先行して投資を進めており、結果として現在のサプライチェーン強靱化の局面で有利な立場にある。近年のGLP-1受容体作動薬(GLP-1 receptor agonists)による肥満治療薬ブームも、バイオ製造能力を巡る投資競争を加速させており、同社の先行的な設備拡充は、この構造変化を捉えた戦略的対応と位置づけられるとする。

 

ニュースソース

BioProcess International: FUJIFILM Biotechnologies CEO talks UK facility ahead of February opening (by Josh Abbott, January 22, 2026)

https://www.bioprocessintl.com/facilities-capacity/fujifilm-biotechnologies-ceo-talks-uk-facility-ahead-of-february-opening?utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz-8ouHXxSaSRhTrtxexsm6LbQKrPzum2B4bzOYgXctB0woKI6hDjSCyI-VVhwqf-QKh2NwvgCePNZGVVamCVs1RnLPsp1XtjFCvp0BQg2k8KEiQpcO8&_hsmi=401064094&utm_content=401064094&utm_source=hs_email

2026年1月30日
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