高用量のバイオ医薬品が業界標準となる?

とデバイス技術が今後どう発展していくかを、ドラッグデリバリー専門家Tony Bedford, director of Front-End Innovation at Phillips Medisizeへのインタビューを通じて解説したもの。

個別化医療の進展により高分子バイオ医薬品が増える中、患者の快適性や生活の質(QoL)を重視した開発が加速し、治療時間が短く在宅投与も可能なSC製剤への転換が進んでいることが示されている。売上上位薬の多くがすでにSC製剤であることからも、この流れは明確である。
製薬企業にとっては、IV製剤を高用量SC製剤に再設計することが、ライフサイクルマネジメントや市場拡大につながる一方、患者や医療従事者(HCP)にとっても、長時間の点滴や入院を避けられる利点がある。高用量SC投与では、ヒアルロニダーゼなどの浸透促進剤を用いた大容量投与や、プレフィルドシリンジ、オートインジェクター、オンボディ/ニアボディデバイスが活用されている。
一方で、高粘度製剤や長時間投与によるHCP側の身体的負担、保険償還の整理といった課題も指摘されている。今後は、2–5mLのオートインジェクターや最大15–23mL程度の手動シリンジ、ニアボディデバイスの利用が拡大し、腫瘍領域でもSC化が進む可能性があると予測されている。全体として、技術はすでに揃っており、今後の鍵は各薬剤に最適な投与デバイスと製剤設計をどう組み合わせるかにある、というのが本インタビューの結論である。

 

ニュースソース

Pharmaceutical Technology: High-dose biologic delivery to become industry standard

2026年1月26日
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