英国SPS、医薬品調達における安全の確保-包装及びラベリングにおける安全設計の理解

英国Specialist Pharmacy Service(SPS)は、2025年12月17日、医薬品の「安全のための調達Purchasing for safety」のための情報を公開した1)。

「安全のための調達」とは、購入した医薬品が製品仕様に適合し、必要な時に利用可能であることを保証する体系的なプロセスであり、以下が含まれるとされる。

  • 認可状況および認可適応症の評価
  • 医薬品の包装、表示及び提示の評価を行い、患者にリスクをもたらす可能性のある問題の特定
  • 特定されたリスクの他の考慮事項に対する評価
  • 可能な限り、患者に危害を及ぼす恐れのある表示や包装が施された医薬品の購入を避けること
  • 購入予定の医薬品について特定されたリスクを軽減するための戦略の実施

また、これと併せて「医薬品包装およびラベルにおける安全設計の理解」についても情報公開した。公開された情報は、医薬品のより安全な使用を支え有害事象を減らすために、優れたデザインの原則と限界を理解することの重要性が示されている。2)

(坂巻コメント:英国は、日本と同様、一部で計数調剤も行われているが、欧州の多くは、患者に対して最終包装で調剤することが一般的である(箱出し調剤)。そのため、日本に比べて最終包装デザインを理解することの重要性も高く、規制においても包装に関するベストプラクティスが設定されている。)

 

ニュースソース

  1. Specialist Pharmacy Service: Purchasing for safety.
    https://www.sps.nhs.uk/articles/purchasing-for-safety/
  2. Specialist Pharmacy Service: Understanding design for safety in medicines packaging and labels.
    https://www.sps.nhs.uk/articles/understanding-design-for-safety-in-medicines-packaging-and-labels/

 

2025年12月25日
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