2025年12月1日、JAMAオンライン公開。ガイドラインとしての推奨事項の他、必要な人々に確実に医薬品が届くことの難しさや肥満管理エコシステムについても言及しており、格調高い。
(アクセスに関する記事)成人における肥満治療のためのGLP-1療法WHOガイドライン(再掲)
Good Practice Statement1
肥満は生涯にわたるケアを必要とする慢性疾患である。これには、肥満関連合併症および併存疾患のスクリーニング、早期診断、管理が含まれるべきであり、疾患の管理および併存疾患の予防・治療のために、薬物療法、外科的治療、その他の治療法の検討が必要である。
推奨事項1
肥満を有する成人において、GLP-1療法は肥満の長期治療として使用できる。(条件付き推奨、中等度の確実性のエビデンス)
Good Practice Statement 2
肥満のある人々は、より体系的な行動介入に向けた第一歩として、身体活動や健康的な食事習慣を含む(ただしこれらに限定されない)行動および生活習慣の変化について、状況に応じたカウンセリングを受けるべきである。GLP-1受容体作動薬またはGLP-1/グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド(GIP)デュアル作動薬を処方された患者に対しては、最適な健康成果を増幅・支援するための集中行動療法への第一段階として、行動および生活習慣の変化に関するカウンセリングを提供すべきである。
推奨事項2
GLP-1療法を処方されている肥満成人患者に対しては、包括的な多角的臨床アルゴリズムの一環として、集中行動療法を提供することが可能である。(条件付き推奨、確証度の低いエビデンス)
ニュースソース
Francesca Celletti (Obesity, Department of Nutrition and Food Safety, World Health Organization), et al. : World Health Organization Guideline on the Use and Indications of Glucagon-Like Peptide-1 Therapies for the Treatment of Obesity in Adults.
AMA. Published online December 01, 2025. doi:10.1001/jama.2025.24288 (オープンアクセス)