英国NICEは、費用対効果の閾値を変更!

英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence:NICE)は、2025年12月1日、NICEが新薬の評価において使用する閾値を引き上げ、NHSでの使用に費用対効果があるかどうかを判断すると発表した。新たな基準は、QALYあたり£25,000から£35,000。政府は、新たな閾値を2026年春(4月)までに導入したい意向としている。

NICEによると、現在、評価対象医薬品の91%(年間約70品目)を推奨しているが、基準額を25,000~35,000ポンドに引き上げることで、年間3~5品目の新規医薬品または適応症を追加推奨可能となるとしている。

また、この基準値の変更と合わせ、健康関連QOL評価のために新たな価値基準セットの採用も行うとしている。EQ-5D-5Lと併用する新たな価値セットを、査読と出版を経て導入し、この変更は医薬品の費用対効果にも影響を及ぼす可能性があるとしているが、現時点で価値セットの詳細は不明。

 

ニュースソース

2025年12月2日
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