減量薬の第二弾が登場

Economist誌、2025年11月10日オンライン記事。

GLP-1受容体作動薬(Wegovy、Ozempic、Mounjaro、Zepbound)は世界的に需要が爆発し、2024年の市場規模は540億ドルに到達した。2026年には、初の経口GLP-1(ノボ社の経口セマグルチド、Lillyのorforglipron)が登場し、利便性向上で市場がさらに拡大する見通し。 一方、注射製剤も進化し、Lillyの「三重作動薬」retatrutideやNovoのCagriSemaなど、24%前後の体重減少を示す次世代薬が相次ぐ。Amgenは月1回投与の長時間作用型注射を開発中で、Lillyは筋肉減少を抑えるbimagrumab併用療法も試験している。

価格面では競争激化による値下げや各国の公的保険による大規模調達が進む可能性があり、2026年には一部市場でセマグルチドの特許切れによりジェネリックが新興国を中心に広がる見込み。 モデル試算では、ジェネリックが世界に普及すれば年間210万〜310万の死亡を防げる可能性がある。さらにGLP-1は心血管、腎臓、肝臓、睡眠、依存症などにも有望な効果が示されており、2026年はGLP-1薬の“転換点”となる年になると予測されている。

 

ニュースソース

Economist: A second helping of weight-loss drugs is coming.
https://www.economist.com/the-world-ahead/2025/11/10/a-second-helping-of-weight-loss-drugs-is-coming(サブスクリプション)

2025年12月2日
このページの先頭へ戻る