2025年11月25日、英国のNHS Englandは、進行性白血病に対し、CAR T細胞療法であるAucatzyl (Obecabtagene autoleucel、通称obe-cel)の使用が可能になると発表した。
適格患者には、CAR-T療法が静脈内投与により2回(10日間隔)行われ、治療は全国の選定された専門CAR-T治療センターで実施される。この治療法は、英国国立医療技術評価機構(NICE)の承認を得た後、B細胞急性リンパ芽球性白血病を患い、再発したか、または以前の治療に反応しなかった26歳以上の患者が利用可能となる。
Aucatzyl (obecabtagene autoleucel) は、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのスピンオフ企業であるオートラス・セラピューティクス社が製造し、多国籍製薬企業や細胞・遺伝子治療カタパルトが拠点を置くスティーブニッジで生産される。
(坂巻コメント:日本で最初にCAR-Tが承認された直後(2018年)、日本の大学教授が「皆保険蝕む高薬価」であるとし、当該大学では「より安全で安価(100万円以下)にCAR-Tの製造ができる」と発言し、「特定認定再生医療等委員会の承認、厚生科学審議会の審議を経ており、近々アカデミアとしての臨床試験を開始する予定」としていた。価格もともかく、わが国でアカデミア発CAR-Tの国産は実現していない。)
ニュースソース
NHS England: News – Personalised ‘living drug’ to offer “hope of cure” for aggressive leukaemia on NHS.
https://www.england.nhs.uk/2025/11/personalised-living-drug-to-offer-hope-of-cure-for-aggressive-leukaemia-on-nhs/
(臨床試験成績)Claire Roddie (Cancer Institute, University College London, etc.), et al. Obecabtagene Autoleucel in Adults with B-Cell Acute Lymphoblastic Leukemia.
N Engl J Med. 2024 Dec 12;391(23):2219-2230. doi: 10.1056/NEJMoa2406526. Epub 2024 Nov 27. DOI: 10.1056/NEJMoa2406526
(国内アカデミア)https://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/180705_sisk5_koyakka2.html