JAMA Internal Medicine、2025年11月10日 オンライン公開論文。
研究では、Medicare Advantageにおける医療機関のリスクベース契約(アップサイドのみ/両面リスク)への自主的移行が、医療利用や低価値医療の使用に与える影響を、2015〜2021年のHumanaの請求データを用いて差分の差分分析で評価した。FFSからアップサイドリスクへの移行では、一部の医療利用が減少しているように見えたが、事前トレンドを調整すると有意に減ったのは救急外来利用と心臓負荷検査のみであった。アップサイドから両面リスクへの移行では、専門診療や高度画像検査の減少が示唆されたが、こちらも事前トレンド調整後は有意な効果が消失した。さらに、どちらのリスク契約移行も低価値医療サービスの使用削減とは関連しなかった。全体として、Medicare Advantageにおける自主的なリスク契約移行は、医療利用や低価値医療の削減と一貫した関係を示さず、その理由は明確でないと結論づけられた。
ニュースソース
Schwartz AL, Kim S, Chhatre S, et al. Changes in Health Care Utilization and Low-Value Service Use After Risk-Based Contract Adoption in Medicare Advantage. JAMA Intern Med. Published online November 10, 2025. doi:10.1001/jamainternmed.2025.5917(抄録のみ閲覧可)
2025年11月23日