英国医療経済研究所OHEレポート:細胞・遺伝子治療が英国経済にもたらす価値

医療経済学を中心とした研究所であるOffice of Health Economics:OHEは、2025年10月20日、「細胞・遺伝子治療が英国経済にもたらす価値」と題するレポートを公表した。

レポートは、4つの適応症——急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukaemia:ALL)、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukaemia:AML)、βサラセミア(beta-thalassaemia:BT)、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease:AD)について、健康アウトカムの改善によって生み出される価値を検討したもの。特に、価値として、生産性の向上、欠勤率の低下、患者と介護者の生活の質の向上、さらには、英国における細胞・遺伝子治療(cell and gene therapies:CGT)へのアクセス拡大がもたらす潜在的な価値の総量は、雇用創出や研究開発(R&D)投資といった医療以外の成果の向上も考慮に入れるべきとし、これらの計測のための手法開発もレポート(研究)の意義としている。また計算のためのプログラムも公開している。

4つの適応症において細胞・遺伝子治療へのアクセスを拡大するだけで、個人、医療システム、英国経済全体に対して、10年間で200億ポンドを超える価値の健康上の利益が創出されると推定している。

 

ニュースソース

Office of Health Economics: The value of cell and gene therapies to the UK economy.
https://www.ohe.org/publications/value-of-cell-and-gene-therapies-to-the-uk-economy/?utm_campaign=OHE%20Bulletin&utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz-9UgVFpWucy8xjrtv3y43wZG9qRdFOftWkkWUDoRS8A4dulxv9wli8UgbTsx3_7ofofa160zLg8ONf2yPNvTHJH7zVtel5W_8dsqMqhQZaiBfXfc8Q&_hsmi=387637784&utm_content=387590945&utm_source=hs_email

2025年10月31日
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