ノースカロライナ州でバイオプラント建設ラッシュ-ボストンに続くバイオエコシステムとなるか?

STAT、2025年10月15日記事。

ノースカロライナ州ホリー・スプリングス周辺にいくつものバイオプラント建設が集中している。ジェネンテック社は7億ドル、アムジェン社は15億ドルを投じて工場を新設、富士フイルムバイオテクノロジーズが、1400人の雇用を創出する30億ドルのプロジェクトの第一段階を開始したとする。

昨年、多国籍製薬会社と関連企業は、ホリー・スプリングス、ローリー、ダーラム、その他の近隣の町周辺の製造工場に108億ドル以上を投じた。州の出資による非営利の経済開発組織、ノースカロライナ・バイオテクノロジー・センターによれば、2023年に発表されたプロジェクトと比較して7倍増となる。

かつてノースカロライナ州は一人当たりの所得水準が全米で最も低く、住民の約40%が貧困ライン以下であったが、1950年代後半から、議員、ビジネスリーダー、そしてこの地域のノースカロライナ大学、ノースカロライナ州立大学、デューク大学3大学が力を合わせ、州の経済を科学技術産業へと舵を切った。革新的な新企業を誘致するリサーチ・トライアングル・パークと名付けられたリサーチ・パークを創設し、また、地元の大学やコミュニティ・カレッジのバイオ製造トレーニング・プログラムに資金を投入した。その結果、有能なスタッフを十分に雇用でき、上記の企業の工場建設につながった。

一方で、GSKを始めいくつかの企業がノースカロライナ州からの撤退や縮小していること、技術革新やロボット化が逆に雇用の伸びを阻害するリスク、トランプ政権による連保研究助成金削減などの影響を注視する必要があるとしている。

 

ニュースソース

STAT: How North Carolina built manufacturing boomtowns for biotech.( By Allison DeAngelisOct. 15, 2025)
https://www.statnews.com/2025/10/15/biotech-north-carolina-manufacturing/?utm_campaign=the_readout&utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz-8RqnbXYFxSVTjxnAwqBHQk60CbeVztHaQ3QTA49GiSRVkcfKULDeUN_LSFE3aBMubp1Iudz3QYrPK-WOA1APlvBJekA282ooN7EpDlCRnZ52bvaHo&_hsmi=385245597&utm_content=385245597&utm_source=hs_email(サブスクリプション)

2025年10月16日
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