リラグルチドバイオシミラー第III相臨床試験における体重についての事後解析。第III相臨床試験は、インド人2型糖尿病(T2DM)患者(BMI >25 kg/m2)の組み入れ基準を満たした179名が対象。1.8 mgまでの用量のバイオシミラー・リラグルチドは、参照用リラグルチドに対して非劣性であり、肥満のあるインド人T2DM患者において、有意な体重減少と血糖コントロール(HbA1c、FPG、PPG)をもたらしたと結論付けられる。
(坂巻コメント:GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬のバイオシミラーについては、世界的に開発が活発化される。特許があいまいなインドやカナダでの開発が先行しているが、本論文は、その一つ。日本企業はバイオシミラー開発できる技術をもつ企業が存在しないが、GLP-1受容体作動薬も海外依存となるのだろう。)
ニュースソース
Sujoy Ghosh (Manipal Hospitals, Kolkata, India), et al. : Effect of liraglutide biosimilar vs. reference liraglutide on weight reduction in T2DM patients with obesity: post hoc analysis of phase III trial.
Cardiovasc Diabetol Endocrinol Rep. 2025 Mar 25;11(1):6. doi: 10.1186/s40842-025-00219-7. PMID: 41013709 PMCID: PMC11964147 DOI: 10.1186/s40842-025-00219-7(オープンアクセス)