米欧、貿易協定に合意。医薬品も15％関税

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米欧、貿易協定に合意した。医薬品にも15％の関税がかけられる。

2025年7月29日Pharmaceutical Technologyによれば、15％の課税によって業界のコストは年間130億ドルから190億ドル増加すると予測している。
また医薬品のサプライチェーンを追跡する非営利団体US Pharmacopeiaによると、米国で投与される先発医薬品の43％の有効成分を欧州が製造しており、米国への医薬品輸入金額の約60％をEUが占めている。 アッヴィのヒュミラ（アダリムマブ）、MSDのキイトルーダ（ペムブロリズマブ）、ノボ・ノルディスクのオゼンピック（セマグルチド）などのトップセラー医薬品は欧州で製造され、米国に輸出されている。

以下は、米国ホワイトハウス、2025年7月28日発表のファクトシートの翻訳（赤字は坂巻による）。

 

ファクトシート 米国とEU、大規模な貿易協定に合意

世界の歴史に名を刻む： 昨日、ドナルド・J・トランプ大統領は欧州連合（EU）との貿易協定を発表した。

  • この協定は、大西洋横断同盟の世代を超えた近代化を意味し、米国人に前例のないレベルの欧州連合（EU）への市場アクセスを提供する。
  • この協定はアメリカの経済と製造能力を強化する。 EUは2028年までに7,500億ドルの米国産エネルギーを購入し、米国に6,000億ドルの新規投資を行う。
  • 断固としたリーダーシップと米国の労働者に対する不屈のコミットメントを通じて、トランプ大統領は、米国を投資、革新、先端製造業のための世界有数の目的地として位置づける新たな合意を実現した。

歴史的な貿易協定に到達：トランプ大統領の欧州連合（EU）との合意は、米国の産業、労働者、国家安全保障に何世代にもわたって恩恵をもたらす歴史的な構造改革と戦略的約束を達成した：

  • 米国と欧州連合は、互恵的で公正かつバランスのとれた貿易に関する協力協定に合意した。
  • この巨大な協定により、米国の農家、牧場主、漁業者、製造業者は、米国の輸出を増やし、ビジネスチャンスを拡大し、EUとの商品貿易赤字の削減に貢献できるようになる。 この新たな市場アクセスは、米国経済全体の成長を促進し、輸出を促進し、生産を拡大し、あらゆる規模の米国企業が大西洋を越えて何百万もの新たな顧客を獲得することを可能にする。
  • バランスの取れた貿易を確立するというトランプ大統領の戦略の一環として、EUは米国に対し、自動車および自動車部品、医薬品、半導体を含む15％の関税率を支払う。 ただし、鉄鋼、アルミニウム、銅の分野別関税は変更されず、EUは引き続き50％を支払い、これらの製品のサプライチェーンの確保について協議する。 この新しい関税制度は、年間数百億ドルの収益を生み出し、現地調達を奨励し、生産を再調達し、外国の生産者がアメリカ経済に公平に貢献できるようにすることで、長年にわたる米欧間の貿易不均衡を解消する一助となる。
    • EUの対米巨額投資： EUはトランプ大統領の任期中、米国に6,000億ドルを投資する。
    • 米国のエネルギーを解き放つ： EUは、2028年まで米国のエネルギー輸出7,500億ドルを購入することで、エネルギー大国としての米国を倍増させる。
    • 関税障壁：  EUは米国と協力し、さまざまな分野の関税を撤廃し、その他の製品に意味のある割当を提供する。
    • 米国産業輸出のための非関税障壁： EUは、米国の輸出業者、特に中小企業にとって負担となっているEUのさまざまな要件に関する米国の懸念に取り組む。
    • 米国産農産物の輸出における非関税障壁：米国と欧州連合（EU）は、米国産豚肉および乳製品の衛生証明書の要件を合理化するなど、食品および農産物の貿易に影響を与える非関税障壁に対処するために協力する意向である。
    • フリーライダーの排除：米国と欧州連合は、この協定の恩恵が第三国ではなく、米国と欧州連合に直接流れることを確実にするため、強力な原産地規則を確立する。 この点に関して、欧州連合（EU）は、ネットワーク使用料を採用せず、維持しないことを確認する。
      • 経済的安全保障：米国と欧州連合は、サプライチェーンの回復力と技術革新を強化するため、経済的安全保障の連携を強化することに合意する。
      • 商取引：米国と欧州連合は、エネルギーや半導体を含む主要分野にわたる一連の主要な商業協定を承認し、米国の欧州市場への輸出をさらに拡大する： 欧州連合（EU）は、米国の軍事装備を大量に購入することに合意した。
  • トランプ大統領のアメリカ・ファーストの経済アジェンダは、産業力を回復し、エネルギーの優位性を確保し、米国を先端製造業と産業投資の最高の目的地にすることである。
  • トランプ大統領は、わずか6カ月という短期間で、米国が世界で最も魅力的な投資先であり、技術革新、研究、先端製造業において他の追随を許さないリーダーであることを再確認した。
  • 他のアメリカ大統領は、EUとの重要な貿易協定を結ぼうとして失敗してきた。 この最新の取引により、トランプ大統領は、大胆なリーダーシップ、経済力、揺るぎない決意が、他の指導者では達成できなかった結果をもたらすことを再び証明した。

米国を不公正貿易慣行から解放する： トランプ大統領は初日から、米国の労働者や企業が何十年にもわたって不利な立場に置かれ、歴史的な貿易赤字の原因となっている不公正な貿易慣行を容認しなければならないという前提に挑戦した。

  • 4月2日、トランプ大統領は、二国間貿易関係における相互主義の欠如、不公正な関税・非関税障壁、国内の賃金と消費を抑制する米国の貿易相手国の経済政策に起因する大規模かつ持続的な米国の物品貿易赤字に対応するため、国家非常事態を宣言した。
  • トランプ大統領は、関税および非関税障壁を撤廃し、米国の輸出業者の市場アクセスを拡大することで、米国民の経済的および国家安全保障上の利益を引き続き促進する。
  • 本日の発表により、世界第2位の経済大国である欧州連合（EU）への歴史的な市場アクセスが開放され、米国とその重要な同盟国である欧州連合（EU）との長期にわたる強固で前向きな関係が再構築される；

 

(7月29日記事に、7月30日情報を追加。)

ニュースソース

2025年7月30日
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