日本の条件付承認遺伝子治療薬で3例目の死亡―FDAは出荷停止を要請

日本で中外製薬が条件及び期限付承認を取得しているデュシェンヌ型筋ジストロフィーの遺伝子治療薬(再生医療等製品)ELEVIDYS(delandistrogene moxeparvovec)による3例目の死亡があったことが報じられている。

ELEVIDYS(日本の商品名は「エレビジス®点滴静注」、一般名はデランジストロゲン モキセパルボベク)は、米国においてもデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬であるが、記事を報じたSTATによると、死亡した患者は2D/R3型の四肢帯型筋ジストロフィーの51歳の男性で実験的治療を受けていたとされる。ELEVIDYSによる死亡例は、これまでの2例も含め、すべて肝臓の問題に関連しているとされる。

FDAは、今回の死亡例以前2例の死亡例について詳細な調査を行っているが、STATによると、FDAは、7月17日、製造元のSarepta Therapeuticsに対してすべての出荷を呈するように求めたとされる。しかし、同社は、患者や投資家の懸念を受けて、これを拒否した。

 

(関連記事)

デュシェンヌ遺伝子治療薬、米国で死亡例(続報②)

デュシェンヌ遺伝子治療薬、米国で死亡例(続報)

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの遺伝子治療で初の死亡例報告

 

(7月23日続報)

7月22日付Pharmaceutical Technologyによれば、7月22日、サレプタ社は自主的な出荷一時停止に同意したとされる。

 

 

ニュースソース(いずれもサブスクリプション)

 

2025年7月23日
このページの先頭へ戻る