Nature2025年7月11日の記事。オルガノイドと呼ばれる「ミニ臓器」は、薬剤のテストや病気や発生の研究に長年使われてきたが、これまでのオルガノイドは、血液、栄養分、酸素を全身に運ぶ血管を持たないため、そのサイズ、機能、成熟能力が制限されている。一方、オルガノイド研究は、日本が先端を走っている領域でもある(記事でも、マサチューセッツ総合病院のRyuji Morizane氏がコメントしている)。
記事では、Science誌1とCell誌2に、2つの別々のチームが、初期の段階から血管を持つオルガノイドを成長させる新しいアプローチを使って、血管を持つオルガノイドを作成することを報告したとする。 研究者たちは、体内のほとんどすべての細胞型に変化することができる多能性幹細胞から始め、他の臓器組織を作るのと同じように、血管を形成するように細胞を誘導した。
ニュースソース
Smriti Mallapaty: Mini hearts, lungs and livers made in lab now grow their own blood vessels.
Nature, doi: https://doi.org/10.1038/d41586-025-02183-9
2025年7月15日