トランプ関税 医薬品への課税は1年の猶予との発言

2025年7月7日、トランプ米大統領は貿易相手国に新たな課税措置を通知し始めた。日本の輸入品に対しては、8月1日から25%の関税を課す。さらに8日の閣議で、医薬品、半導体、金属など特定の産業への関税をまだ計画していると記者団に語ったとされる。

7月9日のブルームバーグの記事によると、製薬メーカーが外国製製品に200%の関税をかける前に、少なくとも1年間は猶予を与える可能性を示唆したとのこと。さらに同記事によると、「同大統領は以前から、外国産の医薬品は国家の安全保障を脅かすと批判しており、医薬品メーカーに国内生産を奨励するために関税をかける可能性を提起していた。 各企業はその後、数十億ドル規模の米国での製造投資を次々と発表した。対米貿易黒字が540億ドル(476億ユーロ)あるアイルランドは、関税が課されれば、トランプ大統領の怒りに拍車をかけることになる。」とする。

(坂巻コメント:新薬およびバイオシミラーを含むバイオ医薬品については、さらなる米国への投資を呼び込むための猶予期間の延長と考えられる。ただし、化学合成ジェネリックおよびそれらの原薬は、トランプ大統領の思い通りにはならない可能性が高い。むしろ米国内のジェネリック医薬品価格上昇や供給不足につながる懸念がもたれている。)

 

ニュースソース

Bloomberg: Trump Says He’ll Set 50% Copper Tariff, Wait Year on Drug Levies. (By Joe Deaux and Stephanie Lai, July 9, 2025 at 2:09 AM GMT+9)

https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-07-08/trump-says-he-ll-set-50-copper-tariff-wait-year-on-drug-levies?embedded-checkout=true(サブスクリプション)

2025年7月9日
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