米国、トランプ減税法案(メガビル)を可決

2025年7月1日、米国上院は、メディケイド支出を削減するトランプ減税法案を可決した。さらに、7月3日、下院でも可決し、トランプ大統領は、この法案に署名することになる。(日本では、イーロン・マスクが反対して、トランプとの関係が話題になっているが。)

同法案は、トランプ大統領自身が「One Big Beautiful Bill Act(直訳:ひとつの大きく美しい法案)」と呼んだことから、米国マスコミは「メガビル」などとも呼んでいる。7月1日可決された法案では、総額4兆5000億ドルの減税であるが、土壇場でメディケイドへの大幅な連邦資金削減が含まれており、健康保険に加入していない人の数を急激に増やし、今後10年間で1180万人が医療保険を失うことになるとされる。

メディケイドの削減は、減税のための医療費削減額1.1兆ドルの大部分を占め、連邦政府の医療費削減は史上最大となり、2010年の医療費適正化法(Affordable Care Act)以来、医療業界にとって最も大幅な変更となるといわれる。

製薬企業への影響として、メディケアの価格交渉から除外される希少疾病治療薬(オーファンドラッグ)の数を拡大する条項が盛り込まれ、製薬会社に利益をもたらす可能性があると考えられている。

 

ニュースソース

2025年7月4日
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