レカネマブに関する最初のReal World Data報告

Pharmaceutical Technology Web版は、2025年4月8日、オーストリアのウィーンで開催された「AD/PD 2025国際アルツハイマー病・パーキンソン病会議International Conference on Alzheimer’s and Parkinson’s Diseases」におけるエーザイ/バイオジェンのLeqembi(lecanemab)とイーライリリーのKisunla(donanemab)の実臨床データ(Real World Data)の報告を紹介している。Leqembiの発売がKisunlaより早かったため、AD/PD 2025での実臨床データの多くはLeqembiに集中している。

薬剤が承認された後のごく初期のデータであるが、レケンビを処方された患者の磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging:MRI)検査スケジュールには平均して大きな遅れはなく、MRIの必要条件について問題に直面していないことが示された。

英国では、Leqembiは承認されているものの、保険償還されていないため、患者は薬代を自己負担しなければならない。しかし、Leqembiを処方した専門スタッフの感想は肯定的で、専門分野間の連携がアルツハイマー病治療の円滑な実施に不可欠であったとしている。

 

(坂巻コメント:RWDのデータソースや内容についての説明がないが、日本のRWD利用方法への重要な示唆を与えるものと思われる。)

 

ニュースソース

Pharmaceutical Technology: AD/PD 2025: Reporting of first real-world data for Leqembi focuses on operational challenges and safety(GlobalData Healthcare April 08 2025).
https://www.pharmaceutical-technology.com/newsletters/ad-pd-2025-leqembi-operational-challenges-safety/?_hsenc=p2ANqtz–YO7DtYPtsrralM%E2%80%A6

 

2025年4月10日
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