Science誌2025年1月9日記事。英国の健康調査UKバイオバンクと製薬会社とのプロジェクトで、50万人の血液サンプルから5400種類のタンパク質のレベルを測定することを目的としている。 そのうちの一部は、採取された2つのサンプルを数年後に別々に分析し、その人のタンパク質レベルの変化がその後の人生にどのように影響するかについてデータベースを作成する。これにより、症状が現れる前に病気を発見する血液検査の開発や、病気の新薬ターゲットを特定することが可能になる。
2006年以来、UKバイオバンクは50万人以上のボランティアから生体サンプル、医療画像、健康データを収集している。 匿名化された健康情報は、遺伝子やその他のデータとともに、承認された研究者に定期的に公開されている。タンパク質データの追加は2020年に始まり、UK Biobank Pharma ProteomicsProjectとして活動する13のバイオ製薬会社が54,000人の参加者の血液中の約3000のタンパク質の濃度を分析した。 2023年の論文で、このコンソーシアムは特定の遺伝子変異と血液中のタンパク質レベルとの間に14,000以上の関連を特定した。本プロジェクトでは、最初の30万サンプル-25万サンプルと5万サンプルの追跡調査-には約1年かかる見込みで、アストラゼネカ、ファイザー、GSKなどの業界大手を含む14の製薬会社がそのための資金を提供している。
ニュースソース
Catherine Offord:Seeking disease insights, UK Biobank launches largest study of human proteins.
https://www.science.org/content/article/seeking-disease-insights-uk-biobank-launches-largest-study-human-proteins?utm_source=sfmc&utm_med%E2%80%A6