IQVIA Multinational Integrated Data Analysis Systemのデータを用いて、2017年から2021年までに米国で購入されたがカナダでは購入されなかった医薬品を特定した。米国では購入されたがカナダでは購入されなかった製品は2,084品目であった。うち、1,685品目は、処方薬でないこと、各有効医薬品成分が別個の医薬品として米国で既に販売されている組み合わせであること、2023年までに米国で販売中止になっていること、2023年までにカナダで販売されていることから除外された。除外後の医薬品は399品目で、120品目(30%)が「市販後中止」、38品目(10%)が「休眠中;承認されたが市販されていない;市販前解除」、49品目(12%)が「製剤未発売」、130品目(33%)が「既存薬クラス」、35品目(9%)が「治療学的に類似」、3品目(1%)が「承認前」、15品目 (4%)が「非定型アクセス可能」、9品目(2%)がカナダで「未発売」であった。 以上から、米国とカナダでは、重要な処方薬治療へのアクセスは同程度であったと結論付けられている。
ニュースソース
Mina Tadrous(Leslie Dan Faculty of Pharmacy, University of Toronto, Toronto, Ontario, Canada), et al.: Fear of missing out: Drug availability in the United States vs Canada.
Journal of Managed Care & Specialty Pharmacy Volume 30, Number 12
https://doi.org/10.18553/jmcp.2024.30.12.1349(オープンアクセス)