JAMA、2024年12月2日オンライン掲載の論文。インフレ抑制法（Inflation Reduction Act ：IRA）による2024年8月の10品目の交渉価格の交渉前後の価格と、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、スイス、英国各国の価格の比較を行った。
米国での交渉価格は交渉前の正味価格より8％（ダパグリフロジン）～42％（シタグリプチン）低かった。2024年に自主的な価格が行われたインスリンを除き、すべての製品が米国では他国より高価なままであった。例えば、ウステキヌマブのメディケアとの交渉価格（30日分4695.00ドル） は、他国の価格（フランスの1219.92ドルからドイツの2503.99ドル）よりも高かった。しかし、米国と米国以外の価格差はすべての薬剤で縮小した。
ニュースソース
Olivier J. Wouters（Department of Health Policy, London School of Economics and Political Science, Houghton Street, London）: Drug Prices Negotiated by Medicare vs US Net Prices and Prices in Other Countries.
JAMA. Published online December 2, 2024. doi:10.1001/jama.2024.22582
2024年12月3日