2024年9月11日開催の中医協総会において、GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ皮下注」(チルゼパチド、日本イーライリリー)の費用対効果評価案を了承した。ICER区分は「200万円/QALY以上、500万円/QALY未満」、価格調整係数は1.0であるため、薬価は引き上げにはならず、据え置かれる見通し。ICER200万円/QALY未満の場合には、一定条件を満たせば薬価を引き上げるルールがあるが、この基準には至っていない。
日本における費用対効果評価は、薬価引き下げのための仕組みであり、企業分析が費用対効果がよいとする結果を出そうとしても、保健医療科学院は(相当な無理筋の)分析見直しを行い、費用対効果が悪くなるような分析結果とする。
ニュースソース
中央社会保険医療協議会総会「費用対効果評価専門組織からの報告について」中央社会保険医療協議会総会(第594回)(令和6年9月11日開催)資料
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001302579.pdf
キーワード
#費用対効果
#薬価引き下げ
2024年9月12日