【当面PW不要】厚生労働省 医療用医薬品供給状況報告集計(7月3日)

厚生労働省 医療用医薬品供給状況報告集計(7月3日)

エクセルシートをダウンロードして閲覧ください。7月3日限定出荷状況

 

1.  製品区分、剤型別企業出荷状況

総数では、通常出荷は86.3%となっています。うち先発・準先発品は94.0%、長期収載品は、91.2%、後発品は81.0%でした。

内用薬の通常出荷割合は、87.3%、注射薬は83.4%、外用薬は85.9%でした。

 

2. 限定出荷等の理由別

限定出荷(自社の事情)632件の理由の内訳は、理由不明が244件と最も多く、以下、製造トラブル189件、次いで、原材料調達上の問題97件、品質トラブル48件の順でした。
限定出荷(他社品の影響)720件については、715件が需要増でした。

なお、7月1日に日薬連は、「後発医薬品の製造販売承認書と製造方法及び試験方法の実態の整合性に係る点検の実施結果」を公表し、品質や製造方法のトラブルが解消した旨とのことですが、厚労省への報告の実態では、製造トラブル、品質トラブルが多く残っていることが明らかです。

 

3. 限定出荷等の成分

限定出荷等の報告件数の多い順に集計しています。

内用薬の上位10位成分は以下の通り。

内用薬②限定出荷
(自社の事情)
③限定出荷
(他社品の影響)
④限定出荷
(その他)
⑤供給停止小計
アトモキセチン塩酸塩237443
モンテルカストナトリウム8232538
バルサルタン1316332
L-カルボシステイン512219
プランルカスト水和物131519
テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩311418
ロスバスタチンカルシウム74617
クラリスロマイシン461415
ジルチアゼム塩酸塩76114
アモキシシリン水和物110213
セファレキシン9413

 

注射薬の上位10位成分は以下の通り。

注射薬②限定出荷
(自社の事情)
③限定出荷
(他社品の影響)
④限定出荷
(その他)
⑤供給停止小計
生理食塩液1318435
ヘパリンナトリウム2111133
ブドウ糖18716
リドカイン塩酸塩46616
セフメタゾールナトリウム6915
マキサカルシトール6915
メピバカイン塩酸塩1313
プロカイン塩酸塩1111
アルプロスタジル1629
セフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウム2349
ナファモスタットメシル酸塩27

 

外用薬の上位10位成分は以下の通り。

外用薬②限定出荷
(自社の事情)
③限定出荷
(他社品の影響)
④限定出荷
(その他)
⑤供給停止総計
ケトプロフェン714122
精製ヒアルロン酸ナトリウム21719
ロキソプロフェンナトリウム水和物161917
ヘパリン類似物質138113
亜鉛華11213
ケトコナゾール28111
フルオロメトロン54110
デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム538
ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物22318
ツロブテロール167

 

○製造販売業者の「出荷対応」の状況
➀通常出荷:全ての受注に対応できている、かつ十分な在庫量が確保できている状況
➁限定出荷(自社の事情):自社の事情により、全ての受注に対応できない状況
➂限定出荷(他社品の影響):他社品の影響等にて、全ての受注に対応できない状況
➃限定出荷(その他):その他の理由にて、全ての受注に対応できない状況
➄供給停止:供給を停止している状況

 

○限定出荷/供給停止の理由

1.需要増:同一成分規格の他社品の影響で自社品の需要が増加している場合、感染症の流行拡大による一過性の需要過多などで予測を上回る需要となっている場合 など
2.原材料調達上の問題:原材料(原薬、天然由来原料、生物由来原料、添加物、容器、包装資材など)の不足や調達遅延が生じている場合など
3.製造トラブル(製造委託を含む):工場の設備・機器・システム問題で製造が停止している場合、工場の人員不足による影響で製造遅延が生じている場合 など
4.品質トラブル(製造委託を含む)品質不良が判明し、出荷に影響が出ている場合、不良品の廃棄や回収を行っている場合 など
5.行政処分(製造委託を含む):薬機法等関係法令違反により行政処分を受けたことがきっかけとなっている場合
6.薬価削除※製造販売業者の「出荷量」の状況で 「D. 薬価削除予定」を選択した場合のみ選択可能
7.※製造販売業者の対応状況で「①通常出荷」を選択した場合
8.その他の理由※1.~7. のいずれにも当てはまらない場合

2025年7月7日
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