北米の新興バイオCDMOが閉鎖へ

2025年6月9日のSTAT News1)。北米に複数のプラントを保有するNational Resilience社は2025年6月9日、6つの施設の閉鎖を発表したとしている。同社の製造施設リースを保有する会社が破産を申請しているもので、National Resilience社自体は、破産申請はしていない。同社では、トロントとオハイオの施設でイーライ・リリー社のGLP-1製剤を製造しているとされる。

National Resilience社は、COVID-19ワクチン製造のために設立されたが、バイオ製剤、mRNA製剤・ワクチン、遺伝子治療、細胞治療、核酸など、多様なモダリティの開発・製造を行っているが、STATの記事では、製造能力に見合う需要がなかったとしている。

(坂巻コメント:世界的なバイオ開発については、GLP-1など明るい話はあるものの、全体的には、バイオ、細胞治療のパイプラインが踊り場状況とされている。CDMO設立は、将来的な稼働状況を考えると高リスクな判断といえよう。)

 

ニュースソース

  1. STAT: National Resilience, startup hoping to reinvent drug manufacturing, to ‘wind down’ many of its facilities.( Matthew Herper, Jason Mast, and Allison DeAngelisJune 9, 2025)
    https://www.statnews.com/2025/06/09/national-resilience-drug-manufacturing-winding-down-many-facilities/
  2. National Resilience: https://resilience.com/
2025年6月11日
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