ニューロテクノロジーに関わる倫理ガイドライン案が提案される

2025年6月3日、Nature記事。ニューロテクノロジー(例えば、イーロン・マスク氏の会社Neuralink社が患者の脳に直接インプラントした技術、脳コンピューター・インターフェース(brain–computer interface :BCI)が代表的)は、脳や神経に直接働きかけ、言語、触覚、運動などの機能に影響を与えることができる。記事によると、5月に、国連の科学・文化機関であるユネスコが主催したパリでの会議で、ニューロテクノロジーを管理するための倫理原則が最終決定されたとのこと。

提言は、自律性や思想の自由を含む人権を侵害する可能性のあるテクノロジーの悪用からユーザーを保護することに重点を置いている。 科学者、倫理学者、法律の専門家を含む代表団は、9つの原則を決定した。 その中には、技術開発者が神経情報がどのように収集され使用されているかを開示することや、人々の精神状態に対する製品の長期的な安全性を保証することなどが含まれているとされるが、9つの原則の具体的内容は記事には示されていない。

 

ニュースソース

Kristel Tjandra: Brain-reading devices raise ethical dilemmas — researchers propose protections.
Nature, 03 June 2025, doi: https://doi.org/10.1038/d41586-025-01679-8

2025年6月6日
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