【注目記事】英国Specialist Pharmacy Service、ゴリムマブBSの使用準備のホームページを公開｜医薬政策情報｜海外医薬品不足情報

英国NHSイングランドから医薬品最適化に関するアドバイスとガイダンスを提供する薬局の専門家とサポートスタッフからなるチームであるSpecialist Pharmacy Service（SPS)は、2025年5月21日、ゴリムマブ・バイオシミラー使用準備のホームページを公開した。

ゴリムマブはTNF阻害薬に分類され、先行品は「シンポニー」の商品名でヤンセンファーマから発売されているが、日本では、バイオシミラーは承認されていない。

英国SPSでは、新しいバイオシミラーが承認され、発売が近づくと「使用準備」のホームページを公開する。昨年2024年7月には、ウステキヌマブBS使用準備のホームページを公開している（参考：英国Specialist Pharmacy ServiceウステキヌマブBS使用準備の情報更新）。

今回公開されたホームページは速報版で、使用実施計画、実施リスト、患者情報シートなどは「近日公開予定」とされている。以下は、ホームページの日本語訳。

ニュースソース

ゴリムマブのバイオシミラーは間もなく発売される予定です。一般的な情報と実施に関するアドバイスを提供します。

ゴリムマブ・バイオシミラーの使用を計画している薬局チームおよび個人は、慎重に準備する必要があります。ゴリムマブの使用が現在推奨されている場所を理解するために、以下を読み、理解します。

以下について熟知していることを確認します：

NICEがリファレンス製品（「オリジネーター」）を推奨した場合、バイオシミラー医薬品にも同様のアドバイスが適用されまする。

シンポニー（ヤンセン・シラグ社）はゴリムマブの基準製品です。承認された適応症と処方に関する詳しいアドバイスについては、製品特性（SPC）をご参照ください。シンポニーには以下の製品があります：

シンポニは今年中に特許の独占権を失うと予想されています。

2025年5月現在、EMAは2つのゴリムマブ・バイオシミラーの評価を行っています：

AVT05（Advanz）について、NIHR（国立医療技術研究機構）の医療技術概要が掲載されています。

バイオシミラーであるゴリムマブに関する計画を開始することを推奨します。

薬局は、実施計画を立て、潜在的な障壁を特定するために、統合ケアシステム全体で協働する必要があります。これには、処方臨床医、専門看護師、ビジネスマネージャー、財務・契約チーム、製薬業界、在宅ケア提供者との連携が含まれます。

ゴリムマブは主に在宅ケアを通じて供給されるため、在宅ケアチームやプロバイダーとの早期の連携が不可欠です。

計画立案のサポートとして、第1段階の実施チェックリストをご利用ください。フェーズ2のチェックリストは近日公開予定です。

SPSは、各地域で適応可能な患者情報シートを作成する予定です。近日公開予定。

バイオシミラー医薬品の主な相違点に関連する追加情報をできるだけ早く提供するよう努めます。 SPSにご登録の上、毎週配信されるEメールにご登録いただくと、本記事やその他の新しいバイオシミラーに関する最新情報を受け取ることができます。

生物学的製剤およびバイオシミラー医薬品の使用に関する背景情報を提供します。

バイオシミラー医薬品は生物学的製剤の一種であり、特定の疾患に対してより高い価値を提供する機会をNHSにもたらします。

2025年5月28日