IQVIAレポート「米国における医薬品の使用を理解する 」

IQVIAは2025年4月30日「Understanding the  Use of Medicines  in the U.S. 2025」とするレポートを公表した。IQVIAによる報告書の概要と主な調査結果は以下の通り。

 

報告書の概要

本年度のレポートでは、医薬品の使用パターンがどのように変化してきたか、自己負担額や給付設計が患者に与える影響、薬価の複雑な性質など、幅広い分野に焦点を当てている。 本レポートでは、今後5年間の医薬品支出の変化の要因を分解し、理解を深めている。 本レポートでは、今後5年間の医薬品支出を変化させる要因を分解し、理解を深めている。成長の大きな原動力であった肥満症治療薬と糖尿病治療薬の影響や、新たな患者集団に拡大し、基幹治療薬として定着しつつあるその他の新薬の取り込みについても検証している。

 

主な調査結果

  • 薬の使用は増加している:
    • 処方箋薬の総使用量は1.7%増加し、2024年には治療日数が2150億日に達する
    • メディケア受給者の医薬品使用量が過去最高に
  • 自己負担額が減少した患者もいる:
    • メディケア・パートDの再設計が開始され、年間自己負担額が3,500ドルを超えるメディケア患者は減少した
      インスリンの平均自己負担額は、35ドルの上限により大幅に減少した。
  • 新規処方箋の半数以上が薬へのアクセスを妨げている:
    • 新薬の新規処方箋の半数以上が未記入
  •  医薬品への支出は加速している:
    • 米国市場の純価格成長率は2023年の4.9%から2024年には11.4%へ
    • 純価格成長率は横ばい
      臨床的メリットの大きい医薬品の使用拡大が支出増加の原動力となっている。

 

ニュースソース
IQVIA:Institute Report: Understanding the Use of Medicines in the U.S. 2025 – Evolving Standards of Care, Patient Access, and Spending.
https://www.iqvia.com/insights/the-iqvia-institute/reports-and-publications/reports/understanding-the-use-of-medicines-in-the-us-2025(氏名、所属等を入力することで、報告書のダウンロード可)

2025年5月7日
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