ノーベル賞受賞の化学者デビッド・ベイカー氏らの研究チームが、人工知能(AI)を活用し、コブラ毒の解毒剤を開発した。AIによるタンパク質設計プロセスは、AIモデルは、既知のタンパク質構造とそのアミノ酸配列を学習し、タンパク質の構造を分解・再構築するデータ学習方法を学んだ。次に、AIにコブラ毒に結合するカスタムタンパク質を設計させ、研究室で合成した。合成されたタンパク質は、マウスでの実験が行われ、コブラ毒が細胞に結合するのを妨げ、すべてのマウスが生き残った。
この研究は、AIがタンパク質設計に利用できることを示し、毒素に対する新たな治療法開発への道を開き、さらにAIがタンパク質の設計を担うことで、従来よりも短期間で新たな治療薬の開発が可能になることと、他の毒素や病気の治療にも応用できる可能性を示した。
ニュースソース
Science News: Lethal snake venom may be countered by new AI-designed proteins(By Meghan Rosen, January 15, 2025 at 11:00 am)
https://www.sciencenews.org/article/ai-snake-antivenom-venom
2025年1月22日